『絵で見てわかるITインフラの仕組み』を読んだ感想

読書

ロングセラー『絵で見てわかるITインフラの仕組み』の新装版を読んだ感想。自分はインフラに関してあまり詳しくなかったので、全体的な知識をざっとつかみたいなと思い手に取った。

概要

旧版は2012年に出ているので、新しい技術も踏まえたリニューアルなのかと。旧版を読んでいないできちんとした比較はできないが、仮想化やクラウドに対する比較を含めた記述も見られたので、ここ何年かでスタンダードになった技術も意識して内容に盛り込んでの新装版なのかな、という印象。

インフラ領域に関わる内容を広く学べる。サーバー、ネットワークのアーキテクチャから基礎となる理論や技術まで幅広く扱い、より実践的な耐障害性であったりパフォーマンスにまで言及している。

幅広い内容を扱っているので、特定の領域に強くなる、実践的な解決法を身に着けるというよりはこの本を見取り図としてより専門的な内容を深めていく、実践で考慮するべきことの概要をつかむのに適している。

クラウドが当たり前になってきている中で、物理構成やハード面に関する説明にも触れられるので、そうした面を知るのにも良い。

感想

図が豊富で難しくなりすぎない配慮

表題通り絵が豊富なので、専門用語ばかりで辛い、とはなりづらいかと。ただ、個人的には図で必ずしもわかりやすくなることばかりでもないと思ったので、人によるかもしれない。文章で逐一説明というより図でまとめて落とし込んで説明に変えているところもあるので、そこが馴染むなら理解の助けになると思う。

基本的な用語や概念の説明が広くされている

プロセスやスレッドの説明だったり、ポーリングやキャッシュの説明であったり、基本的な概念や用語に関しても触れられている。それによって、ITインフラ初心者でもついていけるような配慮がされている印象。幅広い用語や概念に触れられるので、今までそうした知識に馴染みがない人には今後の道標になるのではないかと思う。

実践的な内容にも言及されている

システムを運用していく上で考えるべきことにも触れられていると感じた。耐障害性や冗長化などのシステムを止めないための話であったり、レスポンスやスループットをはじめとした性能問題への言及であったり、入門書といっても実際に運用していく際にも考慮すべき要素や方法を知ることができる。

章によって詳細度が異なる

著者が複数なのもあって、けっこう章ごとの詳細度がばらついている。ある程度知識がないとわかりづらいなと思うことも。位置づけ的には入門書なんだと思うが、本当の入門者には厳しいところもあるのでは。

ネットワークまわりの説明が程よい

入門者にはちょっと大変かなとも思う部分はあったが、ネットワークまわりの知識をつけるのには良いのかなと思った。知識個々はいくらでも調べれば済むが、まとまりで概要をつかむ、整理してつかむのに適したものってなかなかないと思うので、そういった点でも薦められる。

まとめ

全く知識がないと辛いかもしれないが、エンジニアやプログラマーになって何年か経った人であれば知識を整理するのにちょうど良い内容だと思う。

これからインフラエンジニアになるような人、インフラの知識がざっとでも必要な人にも適している。

カバーする範囲が広いので、基本用語をしっかり身に着けたいというよりかは、概要をつかむ、用語を知る、といったニーズに応えている感じ。

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