カジュアル面談ってなんだろう🤔

goya 雑感
ゴーヤ

最近は「カジュアル面談」という言葉も物珍しくは無くなってきたのではないでしょうか。
長いと1時間越えから短いと30分未満で行われるアレです。
カジュアル面談を簡単に行えるサービスプラットフォームも出てきていますよね。
面接の前にこのカジュアル面談を行う企業もありますが、これが本当に必要なのかと思う方もおられるでしょう。

私もWebエンジニアとして何十社とカジュアル面談を受けてきました。
そこでカジュアル面談の意味がどれほどあるのか緩く考えをまとめてみました。
企業側の方から見てもこんなこと感じるんだなとか思ってもらえるなら良いかなと思います。

なお、あくまでIT関連企業における中途のカジュアル面談を前提にしたお話です。

選考要素は本当にないの?

「今回は選考でなくカジュアル面談なので、ざっくばらんにお話ししましょう〜」的な感じで始まる面談が多いのかな、という印象ですが本当に選考の意味合いはないのでしょうか?

個人的な体感値ですが、0次選考というかフィルター要素強めのカジュアル面談は数年前から比べると減ってきている印象です。2割程度の会社は見極めに積極的に使っているなと感じます。
それ以外の多くは本当に気軽なトークというか会社紹介の延長という感じですよね。この印象の違いは進行の展開で以下の2つの要素に分かれるからかと思いました。

求職者情報収集

この要素が強いと単純に求職者に対して、積極的に質問してその時間が長くなる傾向にあります。
どんな考え方・価値観を持っているのかをアイスブレイクの延長のような質問から、技術的な指向性とかキャリアプランなどよりダイレクトに近い質問まで様々です。とはいえ面接のように突っ込んだ質問というかピリッとした雰囲気で進む企業は稀かなと思います。面接時間の割合として5割以上をこちらに費やす企業は自分の場合は少ないですね。

企業情報紹介

こちらは会社紹介資料の説明や求職者からの質問に時間をとってくれる場合を想定しています。パワポやスライドで10~15分程度で採用ピッチを説明するのがよくあるところでしょうか。慣れているなと感じる企業は、こちらが事前に資料をどの程度読んできているか、どういうことを重点的に聞きたいのかなどから始めて、うまく緩急をつけて時間調整してくれて求職者側としても好印象に写ります。


雰囲気にもよりますが、前者の要素が強いと選考されているなという感じにはなりますよね。
でも、後者の場合もこちらかの質問をうまく引き出せている企業は、単純に企業認知を上げようというだけでなく採用候補としても見られているなとは思います。

あくまで私の考えですが、選考要素がないと表面で言っても人となりやどういう話をしたかを含めて選考に進む段階で情報が引き継がれている企業が大半なので、求職者としては「選考の一環」と考えて臨んで差し支えないのかなと思います。肩肘張る必要はないかもしれませんが、ある程度事前に準備をして失礼のない振る舞いをするべきでしょう。

印象的!?なカジュアル面談

  • 志望動機を聞いてくる

選考でさえ志望動機を聞く企業自体最近かなり減っている印象がありますが、カジュアル面談であっても稀に遭遇します。カジュアル面談と言いつつ選考前提みたいな企業なのかと思いますが、志望するつもりでカジュアル面談に進む求職者も少ないのでは?と思います。転職軸や転職活動のきっかけなどを聞くのは理解できますが、これは悪手ではと思います。志望意欲を見たいのであれば選考としてしまった方がお互い納得感があるのではと。

  • 面談の設定時間が日中しかない問題

これは実施する企業目線で考えると本当に難しいんだろうなと思います。とはいえ日中をフリーで求職中の方以外は普通に業務があるわけで。ある程度時間に融通が効くフレックスの会社の人とかであれば良いですが、20時前後の夜帯に実施してくれる企業は優しいなとは思いますね。その辺りは企業努力というか個人努力なところもあるかもしれませんが笑。

  • 面談後フェードアウト

カジュアル面談が終わった後に連絡します〜と言いつつ連絡が一切こないパターンですね。スコープの範囲外だったんだろうなと思いますが、連絡します!と面談中に言ってた場合はなんとなくモヤモヤした印象になりますね。個人的には形式的でもカジュアル面談後の選考フローに書類選考を入れてそこのフェーズで落として欲しい派ですね。音信不通になる企業はどうなの?と思ってしまうので。

  • 現場エンジニア1名+人事1名

2名体制ぐらいが圧迫感もなく、内容が濃くスムーズに進むので好きです。カジュアル面談から2名以上出てくるところは少ないので印象に残りますね。スタートアップ企業だと代表やCTO/EMの方が1名で対応する印象も多いですが、なんとなく私は恐縮してしまいます笑。とは言え一般エンジニア1名だと社内制度の細かいところまで知らなかったり、人事1名だと技術的な質問がしにくかったりして若干困ります。とはいえある程度会社の事情に精通している人に対応頂ければ気にはならないかと思います。

  • ほぼ会社説明のみ

採用ピッチの資料で8割ぐらいの時間が過ぎるパターンもある意味印象的です。こちらから質問もろくにできないし、企業側からの質問もない。資料を読まない求職者だったり、情報をオープンにしない企業だったりと事情としては理解できますが、ある程度下調べする層からすると物足りないのかなと思います。

  • 技術負債の話やソースコードの閲覧

失敗談や課題をオープンにしてくれる企業は風通し良さそうだなと思いますね。見せられる範囲でコードを見せてくれる面談も出てきていて、雰囲気とか文化が掴みやすいので個人的には面白い取り組みだと思っています。

終わりに

本当は低温のスカウトや選考の難しさとかカジュアル面談外にもポエムはありますが、今回はこのくらいで。まとめるとすればカジュアル面談は企業にしても求職者にしてもしっかりとした準備をした上で行わないなら、質の良い活動や有効な時間の使い方とは言えなさそうだなということです。個人的には双方からいくつか質問が出て1つか2つくらい濃い話として盛り上がれば良い感じではあります。やはり名前の通り堅苦しくない雰囲気で進められるとお互いに気持ちよく終えられるのかと思います。

必須なわけでもないので、選考だけにすれば良いという考え方も当然あります。今後もカジュアル面談が採用活動の文化として残っていくかは分かりませんが、この場への対応や振る舞いをどうしていくのかを考える必要は当分ありそうですね。

タイトルとURLをコピーしました